ある会社に採用が内定していましたが、突然採用内定を取り消されてしまいました。どのように対応すれば良いのでしょうか?
わが国の企業では、大学卒業予定者などの就職応募に対して、在学中に採用内定の通知
「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」(以下「男女雇用機会均等法」といいます。)では、募集および採用について「女性に対し男性と均等な機会を与えなければならない」としていますので、ご質問のような取扱いは原則として禁止されることになります。しかし特例として、女性労働者が男性労働者に比べて少ない部門における募集については、女性を有利に扱うことは男女雇用機会均等法上は問題ありません。
法の下の平等という原則とは裏腹に、雇用の面においては女性労働者が、仕事内容や昇進等で差別待遇を受けることが多くありました。そこで男女の雇用の面における均等な機会と待遇を推進するために、昭和61年に男女雇用機会均等法が制定されました。さらに平成11年に改正され、内容がより強化され女性が差別されることなく、働きやすい環境にしていくための措置が規定されました。男女雇用機会均等法では、労働者の募集および採用だけではなく、配置、昇進、教育訓練、福利厚生、定年、退職および解雇について、事業主に男女の均等な取り扱いをすることを義務づけています。
男女雇用機会均等法の規定をうけ厚生労働省が具体的な取り扱い指針を公表しましたが、募集および採用に関して、下記のような措置を禁止しています。
ただし、女性または男性のみに就かせる必要がある職業がありますが、このような場合には、均等取扱いの適用が除外されます。それには下記のようなものがあります。
したがって、ご質問にあるような男性または女性に限った募集または採用や、男女別の年齢制限は男女雇用機会均等法および指針に抵触することになり、禁止されることになります。